〔映画〕ツーリスト(ネタバレあり)

〔映画〕ツーリスト(ネタバレあり)

ヴェネツィアの景色を見たいがためにレンタル。

あらすじ…アメリカ人旅行者フランク(ジョニー・デップ)は、パリからヴェネチアへ向かう列車の中で、謎めいた美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)と出会う。
彼女に誘われるまま、ヴェネチアの超一流ホテルにチェックインし、夢のようにゴージャスでロマンチックな時を過ごすフランク。
しかし、一夜明けると悪夢のように恐ろしい運命が待っていた。
なんとフランクは、エリーズの恋人で誰にも顔を知られていない大物犯罪者アレクサンダーと同一視され、捜査当局と巨大ギャングの双方から追われるはめになったのだ……。

ということで、今作でのジョニー・デップは冴えない旅行者役。Sっぽいアンジーに誘惑され、振り回されて…という非モテ系を演じます。前半の朴訥なジョニデは、非常にコミカル。一方のアンジーは、ややメイク過剰では…?とも思いますが、謎多き美女、堂々としています。

この二人の掛け合いが、映画の中心。アクションもサスペンスも、あくまで脇役です。そしてもう一つの主役が、舞台のヴェネツィア。「水の都」の魅力、歴史的建造物や運河を存分に活かした映像美が楽しめます。当初はバイクを使ったチェイスシーンを予定したものの、許可が下りずにボートに変更になったなど、いかにもヴェネツィアらしいです。

さて、以下ストーリーの核心に触れますので、本編をご覧になっ方のみどうぞ。

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さて、アレクサンダーは現れないまま、フランクに惚れちゃったエリーズは自分といると危険だという理由でフランクから離れます。実はエリーズは警察の諜報員で、アレクサンダーを捕まえるために潜入したはずがアレクサンダーに惚れちゃったという過去があったんです。惚れっぽいなアンジー。

で、全てを精算するためにアレクサンダーを当局に引き渡す覚悟を決めたエリーズですが、待ち伏せされたマフィアに捕まってしまう。アレクサンダーはまだ現れない。そこにフランクが舞い戻ってきた!エリーズの為にマフィアと対峙するフランク。

結局、捜査当局の銃撃でマフィアは全滅、残されたフランクこそが、実はアレクサンダー本人だったのでした…というオチ。

全部見終わって、「ちょっとそれは苦しくないか?」と思ったんですけど。特にホテルの一泊目の夢(妄想)とか、最初にマフィアから逃げるシーンの頼りなさとか、自分の命の危機なのに大物犯罪者らしからぬ動きだし、そこ演技しても殺されちゃ意味ないよって思うんですね。

で、間違ってると思うんですけど、この事件の真相らしき物を想像してみました。

〔僕の予想〕フランクは二人いる!前半、空港でエリーズとお別れするまでが本物のフランク。その後ヴェネツィアに舞い戻ったのが、フランクの顔に整形したアレクサンダー。

これだと、前後半でガラッと変わったフランクの説明もつくし、最初の「俺に似た背格好の男を捜せ」という指示にエリーズが従った結果のフランクに顔を似させることで成りすますことができる。

最後のシーンは、主任捜査官と裏取引して脱税分のお金を渡すことでマフィアの殲滅と見逃しを要請したのでしょうね。

そんな事を考えていました。

 

さて、映画全体としては、現代のサスペンスとしてはテンポが致命的に遅いし、アクションも冴えないので、前述の通り2大スターのロマコメ&ヴェネツィアご当地ムービーとして楽しむのが吉です。メイキング映像は必見。

Category(s): みる

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