サイゼリヤのメニューは、100%理詰めで作られている

サイゼリヤのメニューは、100%理詰めで作られている今や、デフレ商売の代名詞とも言えるイタリアンレストランチェーン「サイゼリヤ」。関東では珍しくもないのでしょうが、ここ福岡では一年前にようやく初出店したこともあって、注目度が高くなっています。

サイゼリヤの経営については、創業者が物理を専攻していたと言うこともあって、「理系の経営」などと言われています。名言の「おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」は、著書の題名にもなりました。

例えば、厨房内でスタッフが歩く距離を一歩縮める改善を行うことで、チェーン全体では数百万円の経費節減になる、と言うような話。

昨日の夕食をサイゼリヤで食べたのですが、メニュー表を見て、「やっぱりサイゼリヤは理詰めの経営をしているなぁ」と感心しました。

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メニューに挟まれた、小さな飛び出しメニュー。否が応でも注目されるポイントです。ここにどんなメニューが載っているのか。

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左側に、鶏の揚げ物やポテトなどの「おつまみ系」が載っています。その右手の飛び出しには、ビールなどのアルコール類。ついでに頼みたくなりますね。
では、飛び出しをめくってみましょう。

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右側には、生ハムやチーズなど、同じおつまみでも洋風のものが載っています。すると、飛び出しに現れたのは…そう、ワインです。サイゼリヤの象徴的な、100円グラスワインから、3000円近いボトルまで揃っています。

次に、パスタのページを開いてみます。おそらく、サイゼリヤにきた人で、このページを開く人が一番多いはず。

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またもやワインです!しかも、今回は上に生ハムなどのおつまみも再掲されています。周りがメインのパスタだけなので、オススメのおつまみは、ダブって載っているわけです。

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肉料理のページにもワイン…もうお分かりですね。ワイン猛プッシュです。

おそらく、売り上げデータ分析で、「アルコール類を頼んだグループ」と「それ以外」の、客単価と滞在時間のデータを比較しているのでしょう。想像するに、アルコール類を頼むと、ついおつまみも頼む、同じ滞在時間でも、アルコール客は売り上げを伴って長居しているものと思われます。

一品単価を抑えて集客しているサイゼリヤ。追加注文、点数増加で売り上げを上げているんですね。

Category(s): おもったこと
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