これからの元祖の話をしよう

これからの元祖の話をしようちょっと時機を逸したタイトルです。ごめんなさいw

福岡のラーメン好きなら避けて通れない「元祖長浜屋」の話をします。

通称「ガンソ」「ガンナガ」などと呼ばれ、多くの愛好者・中毒者を生み出したラーメン屋、それが「元祖長浜屋」です。24時間営業であること、メニューがラーメン一品のみということ(なので入店した時点で自動でラーメンがオーダーされる)、麺の固さや油の多さを細かく指定できる「元祖用語」(このあたりはラーメン二郎に通じるモノがあります)…等々、その特徴を挙げていくときりが無いのですが、なによりも印象的なのがその味。「うまい」「まずい」を超越した中毒性、というか、お腹が痛くなることもあるので「毒」といっても良いかもしれませんがw

そして、あっという間に出てくるスピードも特筆モノ。魚市場が近く、早朝に急いで食事を取る方のニーズに応えて超細麺、超短い茹で時間に対応して今のスタイルになったのでしょう。「ナマ」(凄い固麺)を注文する人が多いのも、その頃の名残かも。また、博多っ子独特の意地っ張りな面もうかがえます。

そんな、福岡のソウルフード「元祖」に転機が訪れたのは2009年。既に取り壊された本店に続き、支店が営業を停止。突然の営業停止に世間は騒然。新聞記事に取り上げられるほどの騒ぎとなりました。原因は従業員の大量離脱だった模様。それを裏づけるように、近くに「元祖長浜”家”」がオープン。内装からラーメンまで、元の「長浜屋」そっくりのお店が出来たのです。その後も、もうひとつの「長浜家」、元祖の(ややこしいですが…)「長浜屋」新装移転オープン、さらに「元祖長浜屋台」の出店など、現在では「長浜戦争」とも言える状態になってしまっています。

現状、移転した「元祖長浜屋」を「本家」として認識しているお客様が多く、お昼時の行列も「長浜屋」が一番多そう。

新装「元祖長浜屋」は、良くも悪くも昔のままという感じ。味にバラツキもある。キャパが多くなったから(類似店舗にも分散してるし)、昔ほど待たなくて良いのかも。

一方、二つある「長浜家」のうち、先にオープンした方(便宜上、家一と呼びます)は、元の長浜屋支店でメインを張っていたと思われるおっちゃんが先頭に立っていて、味のバラツキも無ければ従業員教育もしっかりしている。元祖と言えば、従業員の無愛想も味の内だったのだが…w

元祖長浜家のラーメン。
ここ5回くらい、毎回美味しいので(これが当たり前じゃ無かったのが元祖)すっかり家一信者です。
ちなみに後から出来た「長浜家」には、行ったことがありません(評判が…)。
最後に、僕のオーダーは「チョイベタナマ」です。

ごちそうさまでした。

元祖ラーメン長浜家
TEL 非公開
福岡県福岡市中央区大手門2-7-10
営業時間 24時間(ただし月曜か、月曜が祝日の場合火曜は朝7時~9時に清掃のため閉店)

Category(s): めんめん

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