セブンイレブンのコーヒーが凄い

セブンイレブンのコーヒーが凄いコンビニ各社がコーヒー販売に力を入れてきました。
ローソンが「マチカフェ」、セブンイレブンが「セブンカフェ」と銘打って、淹れたてコーヒーをアピールしています。

この二社を比較したときに、セブンイレブンのマーケティング戦略に感銘を受けたので、このエントリに記します。

まず、二社ともに目下のターゲットはマクドナルドの顧客と思われます。同じコーヒーを売ってるといっても、スタバやコメダとの競合は考えにくい。低価格でコーヒーを提供していて、持ち帰りも盛んなマクドナルドに対して、作り置きのコーヒーではない、毎回ドリップを強みにして顧客を奪おうとしていると思います。

まずローソンは、「カフェの雰囲気」を前面に押し出しました。店内のPopや、カウンターのウッド風装飾、店員のバリスタっぽいエプロンなど。それに対してセブンイレブンは雰囲気作りは重要視していません。

セブンイレブンがもっとも力を入れた部分、それは「コーヒーそのもののクオリティ」だと思われます。セブンイレブンのコーヒーは、注文するとわかりますが、他の外食やコンビニのコーヒーとは一線を画する特徴があります。一杯ずつペーパードリップする贅沢さ。香りを重視する日本人に合わせた豆、淹れ方。もちろんローソンもマシンの選択には時間をかけたと思うのですが、こだわりの優先順位が違うと感じます。

細かいところでいうと、ローソンは店員がマシンを操作するのに対して、セブンイレブンはセルフというのも大きな違いです。ローソンのオペレーションでは、売れ行きがよくなるに従って店員の負担が増し、結果的にお客様の不満につながりそうです。なによりセルフで入れるからあの淹れたての香りが楽しめるという側面も。

そして価格設定。ローソンの180円は、一日あたりの販売数と機械の減価償却を加味した価格設定に思えます。それに対してセブンイレブンの100円は、マクドナルドと缶コーヒーを強く意識しているように感じます。セブンイレブンはコーヒーのみでの利益はあまり考えてないのかな?と思います。

ではセブンイレブンが狙っている物は。それは「更なる中食需要の掘り起こし」かな、と。今後、デザートとパンの品揃えを更に拡充するのではないでしょうか。

コーヒーと一括りに言っても、時間消費型のカフェ業態と食事の友としての飲み物としては、90度くらい方向性が違うと思います。そこをしっかり見据えてるのは、さすがセブンイレブンだなと思いました。

Category(s): おもったこと
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