モバイル決済サービスSquareが目指しているもの(を勝手に予測)

モバイル決済サービスSquareが目指しているもの(を勝手に予測)「次世代のスティーブ・ジョブズ」とも目されているジャック・ドーシー。Twitterの共同創業者である彼が今、取り組んでいるサービス、「Square」が、ついに日本にも上陸しました。

https://squareup.com/jp

モバイル決済「Square」日本語版開始、無料でスマホやタブレットでカード決済可能にするリーダーをゲット可能

モバイル決済の本命Squareが来襲! 秒速でCoiney, PayPal here, 楽天スマートペイとの比較表を作ってみた – キャズムを超えろ!

詳細はリンク先を見ていただくとして、このサービスでジャック・ドーシーが最終的に目指しているものを想像してみます。

今のところ、Squareを一言で表すと「モバイル決済サービス」と言うことになります。具体的には、スマホやタブレットに小さな端末を挿すだけで、クレジットカードで支払いが出来て、自分の口座に代金を振り込んで貰えるという物。フリーマーケットや出店などの屋外でもクレジットカードが使える様になるわけです。

ただ、この手のサービスはすでに登場していることも上記の記事から分かります。今回「Square」が衝撃的なのは、その決済手数料の安さと振り込みまでの期日の短さにあります。高い手数料を取られた上に振り込みは月末締めの翌月末、というのが今までの信販会社でした。飲食・小売りの個人事業主は日銭を稼いでいるからこそ仕入れ資金などをやり繰りできているわけで、売り掛けが発生するクレジット払いは、できれば導入したくない物でした。それがこの条件なら…というわけです。

特に振り込み期間の短縮は、Square本体のキャッシュフローにダメージになると思われます。それでもこのような破格の条件でビジネスをする姿に、amazon.co.jpの配送料無料サービスが重なります。採算度外視でシェアを取り、長期的な利益を得る。ではその「長期的な利益」とは?

そこでSquareの用意している次のサービスがポイントになります。それは、クレジットのみならず現金にも対応したレジアプリ、そのアプリを通して売上げデータを管理できるサイトです。まだまだレジアプリは貧弱に感じるのですが、本格的になれば「簡易POSシステム」を個人店でも導入できるようになります。

つまり、オンラインストアや大手小売店では実現できている「モノとカネの流れのデータ化」を、今まで”未開の地”だった個人事業の世界に持ち込めるんですね。その先には(今や陳腐な言葉になってしまいましたが)いわゆる「ビッグデータ」が眠っているのではないか、と。

「今日は晴れの日曜だからこの場所でホットドッグがよく売れますよ」とSquareさんが露天商にアドバイスしてくれる、そんな未来を予測します。

Category(s): おもったこと
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