飲食店と消費税(内税と外税)

飲食店と消費税(内税と外税)昨日に引き続き、消費税に悩まされる業界のお話をしようかと思います。

外でご飯を食べるとき、お会計の単位に気がつく点はありませんか?

ほとんどのお店のメニューが10円単位ではないかと思います。牛丼280円、ハンバーガーセット550円など…

これは、お会計のやりとりを簡単にしてミスを減らしたりスピードを上げたりという効果、お客様への伝えやすさなどがあると思いますが、もちろん税込価格(内税)ですので、税別価格は267円だったり、524円だったりします。

これが消費税が8%になったからといって、牛丼が288円になったりはしないですよね。価格据置の実質値下げか、290円、300円、380円に戻したり…つまり、消費税は消費者が払っていると言うより企業が払っていて、企業は税額とは別の次元でお客様に受け入れられる(利益が最大化する)価格を探っていくことになるわけです。

一方、少ないながらも一円単位でお会計する飲食店もあります。代表的なのは「かつや」(アークランドサービス)でしょうか。

かつやメニュー

かつやのカツ丼490円は税別価格で、お会計時は514円です。これなら消費税が8%になっても、529円にすんなり値上げできそうです。一部のファミレスも同方式で、総額併記と呼ばれます。

消費税をいくら払ったかわかりやすい一方、大きく表示された税別価格よりレジでは多く払わなければならないことでお店の印象が悪くなるのではないかという不安もあります。

消費税対応という点では総額併記が優れているようですが、ここに今話題の“毎年1%ずつ増税”を仮定すると…

毎年メニュー作り替えるんかい!!(心の叫び)

と言うことで、どんな方式でも消費税増税は厄介なものなんです。(増税による消費減をまったく無視しても、対応コストだけでバカにならない)

結局、諸悪の根元は総額表示、内税の強制にあると思います。この問題に関しては、以前のエントリ

今からでも遅くないから、消費者は外税表示にすべき

をご覧ください。

最後に…なんにしろ早く決めてくれ!

Category(s): おもったこと
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